1月 2011
13件の投稿
1月の積読処理 その6
朱川湊人の一連の作品を読んでいると、彼の両極端な一面を見ることになる。少し不思議で不気味だが郷愁を持たせるもの、人間の持つ業であるとか逃れられざる禍々しさの話。この作品は後者で、読了後どうにもやるせない気分にさせられる。はっきりいって後味が悪い。途中からそんな予感を感じるんだが、最後まで読ませる力はサスガです。
あおちゅう
青ヶ島在住の友人から「あおちゅう」が送られた。ありがたや。お好きな方、飲んだことがない方、是非お試しください。ちなみに青ヶ島には番地が無い。名前だけで届く
1月の積読処理 その5
昭和40年ごろ、アカシア商店街という名のアーケード街がある東京の下町での不思議な出来事の数々。その一つ一つが少しずつリンクしてゆく。まさに朱川流ノスタルヂックホラー。出来すぎと言えば出来すぎの話だが、良い話はやっぱり良い。
1月の積読処理 その4
一読、凡庸と思わせるが、一瞬にして異常世界に迷い込まされグッと捕まえられてしまう。一遍を読み終えるたびに、またやられたなと思わされた。妙な心和ませ感のある「本日サービスデー」や「あおぞら怪談」は、正直食傷気味になるのが否めない。「気合人間」はイイ。男の子だったら誰もが経験したであろう、今になっては味わえない大切な思い出。ジェーン・カンピオンの短編映画を思い出した。
1月の積読処理 その3
少年少女期に味わう絶望、羨望、希望、夢想。それぞれ初めての経験、感覚が心理にとどまって時たま溢れ出す。それを単にノスタルヂアと呼ぶのかは疑問だが、朱川湊人の世界には、単にそう呼ばせない力がある。
1月の積読処理 その2
第10回日本ホラー小説大賞短編賞作品。もう8年前ですね。ちなみにこの時の大賞は遠藤徹(以前の名前は「あついすいか」・・・)。審査委員は荒俣宏、高橋克彦、林真理子という画的にインパクトのある面々。主人公ジュンの視点で展開してゆく不可思議な世界。身動きできず、ただ依代としての自分に存在する意味を求めざるを得ない。その存在意味もまた一つの悪意によって簡単に破壊される。奇譚だねぇ。個人的にはこっちが大賞です。ということで暫く朱川湊人を集中して読むことにした。
1月の積読処理 その1
超スピードで発生する(一般人にとっての)非日常・非現実の世界は、その世界の住人にとっては処理、対抗せざるをえない日々の事象でしかない。著者はその世界の住人でありながら極めて常識的、冷静な観察眼で真に尊いものを見つける。しかし、根本敬も相変わらず強烈な人間を発掘しますね・・・